2026 年 52 巻 1 号 p. 179-182
ネイチャーポジティブの機運が高まる中,高速道路ビオトープにおいても生態系保全等の役割が求められる。本技術報告は,高速道路敷地内に整備した調整池ビオトープにおいて,生物多様性保全上の課題に対応するために地域協働で実施した取組とその効果について報告する。具体的には,特定外来種アメリカザリガニの抑制管理および個体数推定,地域固有種三浦メダカ等の生息環境整備および生息状況調査を実施した。その結果,三浦メダカの生息数は安定し,産卵や稚魚も確認できるようになった。本報告は,アメリカザリガニが定着した閉鎖性水域における生物多様性向上に資する技術的知見を示すものである。