本研究は,ドローンを用いた樹冠温度測定による樹木健全性評価への適用可能性と,測定条件が結果に及ぼす影響を検討した。石川県能美市内の街路樹を対象に熱画像撮影および気象観測を行い,参照板を用いて樹冠温度を推定した。その結果,測定日によって温度分布に大きな差が生じ,日射,降雨,参照板設置条件および撮影タイミングの影響が確認された。測定条件を改善した11月6日には比較的安定した温度分布が得られた。一方,健全度との明確な対応関係は認められなかったが,異常高温個体を抽出できる可能性が示された。以上より,測定条件の統一が重要であり,一次スクリーニング手法としての活用可能性が示唆された。