抄録
5月から10月までリンゴ (Malus pumila Mill.var.dulcissima Koidz.) とニセアカシア (Robinia pseudoacacia L.) 苗木の光合成・蒸散の日変化及び季節変化を測定した.潅水量によって, りんごとニセアカシアの土壌水分を3段階に設定した.ニセアカシアとリンゴの純光合成は土壌含水比が低い場合, 低い値を示したことが多かった.土壌水分が低い場合, ニセアカシアの蒸散が日中低い値を示したことは多かった.1日の総同化量・蒸散量及び水利用効率は顕著な季節変化を示した.2樹種とも, 土壌含水比が低い場合は総同化量および蒸散量は減ったが, リンゴの場合は低い日水利用効率を示して, ニセアカシアの場合は高い日水利用効率を示した.これは樹種によって1日の総同化量と蒸散量の減少の割合が異なるためである.同じ土壌水分条件で2樹種の耐乾性を比べると, ニセアカシアのほうがリンゴよりすぐれていることがわかった.