日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
前腕回旋肢位変化に伴う橈骨頭の動態変化がもたらす影響―健常者vs上腕骨外側上顆炎患者―
西野 雄大
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2024 年 41 巻 2 号 p. 113-117

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抄録

健常者と上腕骨外側上顆炎症例に対して,超音波診断装置を用いた橈骨頭の二次元的動態観察が,病態解釈に有効か検討した.手関節および前腕回内外可動域を測定後,超音波診断装置で肘関節0°伸展位での他動回内時の橈骨頭の外側および前方変位量を測定した.その後,変化量を算出した.関節可動域(正常群/上腕骨外側上顆炎群)は,掌屈70°/62.5°,Grip 掌屈55°/47.5°,回内67.5°/52.5°で,上腕骨外側上顆炎群が有意に低値を示した.変化量は,外側1.80mm/1.16mm,前方1.93mm/3.18mm であった.正常群と比較して,上腕骨外側上顆炎群では回内に伴う橈骨頭の外側変位は有意に減少し,前方変位は有意に増大していた.上腕骨外側上顆炎の病態の一つのタイプとして,橈骨輪状靭帯や総指伸筋の緊張増大に起因した前腕回内外の可動域制限や橈骨頭の変位量の変化が,本病態と関連している可能性があると考えられた.

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