2024 年 41 巻 2 号 p. 69-71
TFCC 損傷Palmer 分類class 1B に対する縫合術までの期間が,術後成績に及ぼす影響について検討したので報告する.対象は24 例25 手,手術時年齢は15~52(平均34.5)歳,経過観察期間は5~18(平均8.7)か月であった.全例手関節鏡視後に直視下縫合術を施行されていた.発症後6 か月以内に手術された早期群と,以降に手術された晩期群の2 群に分け,初診時・術後のQ-DASH,最終診察時の関節可動域(ROM),握力健側比について比較検討した.早期群は19 例,晩期群は6 例であった.Q-DASH は平均で,初診時が早期群34.7,晩期群25,術後が早期群8.4,晩期群6.7 で,2 群間に有意差はなかった.ROM の平均も2 群間に有意差はなかった.握力健側比は早期群92.8%,晩期群86%で,やはり2 群間に有意差はなかった.比較的若年の調査対象群において,発症後6 か月では直視下縫合術の成績に早期群・晩期群で差はなかった.