日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
スワンネック変形に対するSwanson 変法の有用性
澤田 允宏浜田 佳孝南川 義隆外山 雄康堀井 恵美子齋藤 貴徳
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2025 年 41 巻 4 号 p. 420-423

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抄録

過去に著者らが報告したスワンネック変形に対するSwanson 変法を施行した症例をさらに経験したため,術後成績を報告する.対象は5 例5 指,男性2 例,女性3 例,小指4 例,示指1 例,全例スワンネック変形であり,Swanson 変法を施行した.術前の平均自動関節可動域(ROM,伸展/屈曲)はPIP 関節が24.4°/89.2°,DIP 関節が-29.6°/84.8°であり,罹患期間は平均13 年であった.術後最終診察時の平均自動ROM(伸展/屈曲)はPIP 関節が-15°/94.4°,DIP 関節が-5°/72.8°であり,Hand20 は12 点から5.6 点に改善した.経過観察期間は平均2 年7 か月であった.術後スワンネック変形の再燃を認めた症例はなかった.症例数は少ないものの,Swanson 変法はスワンネック変形に対する術式として有用と思われた.

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