日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
橈骨遠位端骨折の手術症例における栄養指標と骨粗鬆症関連因子の関係性
北野 岳史川勝 基久曽和 智子吉田 宗人
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2025 年 41 巻 5 号 p. 556-561

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抄録

橈骨遠位端骨折は脆弱性骨折による骨折連鎖の初発骨折となりうる.本研究では橈骨遠位端骨折の手術症例における栄養状態と骨粗鬆症関連因子の関係性について統計的手法を用いて詳細に検討した.結果は,橈骨遠位端骨折の受傷時点での骨粗鬆症患者の割合は83.3%であった.栄養指標であるCONUT 値1) は1.1±1.0 で,栄養不良率は37.7%であった.CONUT 値は,身長,体重,骨密度(L2-4),腰椎YAM,腰椎L2-4T-Score,Ca との有意な負の相関を認めた.橈骨遠位端骨折患者の栄養状態と骨粗鬆症関連因子との有意な相関が明らかとなった.橈骨遠位端骨折の手術症例では外科的治療に加え,骨粗鬆症診断,治療方針の検討,骨粗鬆症治療介入と治療継続が重要である.さらに栄養状態の評価を行い,栄養不良状態の症例を栄養状態の改善に導くことが大切と考える.

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