日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
回旋変形を予防するための選択的知覚神経ブロックを用いた手指基節骨・中手骨骨折手術の小経験
村井 惇朗多田 薫赤羽 美香本田 宗一郎森 灯出村 諭
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2025 年 41 巻 5 号 p. 562-566

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抄録

手指基節骨・中手骨骨折に対して,回旋変形を予防する目的で,選択的知覚神経ブロックを用いて術中自動運動をさせながら手術を行い,治療成績を評価した.平均年齢は35.4(12~85)歳で,示指2 指,中指3 指,環指1 指,小指2 指であった.前腕遠位1/3 において超音波ガイド下に橈骨神経浅枝,正中神経,尺骨神経の背側枝と本幹に対して,損傷指に応じて神経ブロックを行った.麻酔後,仮固定後,最終固定後にそれぞれ手指の屈曲伸展の自動運動を確認し,回旋変形がないことを確認して手術を終了した.術中の自動屈曲・伸展は全例で可能であり,回旋変形の評価は可能だった.術中の鎮痛に関して,6 例6 指で疼痛を認めなかったが,1 例2 指にのみ中手骨基部の操作を行う際に軽度の疼痛を認めた.全例で回旋変形を認めず,骨癒合を得られた.

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