2025 年 41 巻 6 号 p. 644-647
PIP 関節強直に対するシリコンインプラントを用いた人工指関節置換術の短期成績について報告する.平均PIP 関節自動屈伸可動域は,術前が屈曲,伸展ともに0°であったが,最終観察時(平均35 か月)は屈曲63°,伸展-4°であり,インプラントの破損や緩みは認めなかった.PIP 関節強直に対する人工関節置換術は,術前と比較してPIP 関節自動屈伸可動域を改善し,短期的な成績は良好であったが,インプラントの破損も含めた長期的な経過観察が必要である.