2025 年 42 巻 3 号 p. 222-226
手根管症候群に対して術中に組織生検をし,病理学的検討を行った症例について検討した.47 例50 手(男性12 例,女性35 例,平均年齢73.1 歳)に対し,手術時に屈筋腱滑膜もしくは横手根靱帯の生検を行い,アミロイド沈着の有無を評価した.47 例中16 例(17 手),34.0%にアミロイド沈着を認めた.男性,両側例,高齢者で有意に沈着率が高かった.アミロイド陽性群のうち1 例は当院循環器内科,6 例は大学病院神経内科へ紹介となった.術中の組織生検は心アミロイドーシスの早期診断に役立つ可能性があり,他科との連携が重要である.