日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
舟状骨骨折を合併した橈骨遠位端骨折35 例の検討
内堀 和輝吉本 裕哉高見 英臣丹羽 智史藤原 祐樹太田 英之
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2025 年 42 巻 3 号 p. 290-293

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抄録

橈骨遠位端骨折のうち舟状骨骨折の合併例は4.7~5.4%程度と稀であり,本邦でのまとまった報告は少ない.今回,我々はその疫学的特徴,および手術治療成績を調査した.2008 年11 月1 日~2023 年10 月31 日に当院で橈骨遠位端骨折と舟状骨骨折の両方の病名登録がされた35 例を対象とし,患者背景および手術治療成績について調査した.患者背景としては,若年男性が多く,18 歳以上が23 例,18 歳未満が12 例であった.受傷機転として単純転倒は4 例のみであった.橈骨遠端骨折は18 歳以上の症例の95.7%(22 例)が関節内骨折であったのに対し,18 歳未満の症例では50%(6 例)が関節外骨折であった.舟状骨骨折は転位のない腰部骨折が大部分を占めていた.35 例中,舟状骨骨折に対して手術を行い,当院で3 か月以上経過観察ができた症例は22 例であった.骨癒合は全例で得られていた.患者背景については概ね既存の報告と同様であった.一方で,若年患者では橈骨遠位端関節外骨折の割合も多く,舟状骨骨折を見逃すリスクが大きく,注意が必要である.

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