日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
Central slip 停止部骨欠損を関節包付hemi hamate autograft で再建した2 例
大屋 博充白川 哲也村上 裕子
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2025 年 42 巻 3 号 p. 294-299

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抄録

Central slip および関節面を含む停止部が外傷等により欠損した場合,腱および関節面の再建を要するが,確立された方法はまだない.本研究はcentral slip 停止部骨欠損を関節包付hemi hamate autograft で再建した症例の臨床成績を明らかにするものである.対象は33 歳および57 歳の男性2 例2 指で,いずれも示指であった.手術は,有鉤骨遠位関節面とCM 関節関節包を含む骨片を採取し,欠損部に合わせて形成・移植後,ミニスクリューにより固定し,central slip と関節包を縫合した.最終経過観察時のtotal active motion(以下TAM)は135°および218°,%TAM は51.9%および83.2%であった.PIP 関節痛やdonor site の疼痛はなかったが,関節症性変化を1 例で認めた.本術式は骨および腱の同時再建を可能とし,donor site の合併症も少なく,適応症例において有用な治療選択肢となり得る.

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