日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
軟部組織との干渉を低減する工夫を行ったK-wire による内固定法(LIFE-K)の 手指基節骨骨折に対する成績
大石 崇人大村 威夫
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2025 年 42 巻 3 号 p. 330-335

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抄録

外固定で整復位を保持できない手指基節骨骨折43 指に対する,軟部組織との干渉を低減する工夫を行ったK-wire による内固定(LIFE-K 法:L 群)の成績について報告する.L 群15 指と通常のピンニング(C 群)28 指を比較した.平均年齢(歳):L 48.3/C 36.2,平均最終total active motion(°):L 207.4/C 229,平均PIP 伸展角度(°):L -5/C -7,平均%握力:L 75/C 84,合併損傷同指開放や不全切断(%):L 53.3/C 25.0 であった.統計学的にL 群で年齢が有意に高く,握力が有意に低かった.本法の利点はK-wire が安価で,骨頭軟骨や側副靱帯付着部などからも挿入および長期の留置が選択可能であり,緊急手術や5 指すべてに骨折があっても使用可能な点である.簡便に行える内固定法の一つとして習得しておくことは有用と思われた.

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