日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
肘関節Terrible triad injury の治療成績の検討
鈴木 誠人建部 将広倉橋 俊和
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2026 年 42 巻 4 号 p. 418-422

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抄録

当院で行ったTerrible triad injury(TTI)25 例の臨床成績を調査し,術式と治療方針を考察した.側副靱帯はend point のない完全断裂に対して靱帯縫合術を行った.両側側副靱帯(LCL,MCL)の縫合を16 肘,LCL のみの縫合を5 肘,MCL のみの縫合を2 肘,修復を行わなかった症例を2 肘認めた.鉤状突起(CP)骨折の骨折型はRegan-Morrey(RM)分類1 型:10 肘,2 型:12 肘,3 型:3 肘であった.RM 分類1,2 型では22 肘ともCP の修復を行わず,3 型では3 肘全例で骨接合術が施行された.最終診察時の平均可動域は屈曲137.8°,伸展-8.0°,回外79.6°,回内77.2°で,Mayo Elbow Performance Score は92.4 点であった.本研究では,RM 分類3 型以外ではCP 骨折の修復は行わなかったが,良好な成績が得られており,LCL,MCL,橈骨頭を適切に治療すればCP の修復は必須ではないと考えられる.

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