2026 年 42 巻 4 号 p. 439-441
胸郭出口症候群術後の成績不良因子を明らかにするため,当科で内視鏡補助下第1 肋骨切除術を施行し,術後1 年以上の経過観察が可能だった88 例を後ろ向きに検討した.因子候補は性別,年齢,BMI,術前DASH スコア,待期期間,鎖骨下動脈の狭窄,精神疾患の罹患,手術アプローチ,喫煙歴,他疾患の罹患の10 項目とし,単変量解析とロジスティック回帰分析を実施した.術後成績はRoos,Derkash 基準により4 段階で評価し,「優」「良」を良好群,「可」「不可」を不良群と定義した.良好群は71 例(81%),不良群は17 例(19%)であった.単変量解析で成績不良と弱い関連を認めた因子を用いたロジスティック回帰分析では,喫煙歴(P=0.01),精神疾患の罹患(P=0.02),他疾患の罹患(P=0.04)が術後成績不良と有意に関連した.