日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
腱縫縮を行った小児母指腱性槌指の2 例
岡田 純幸細川 高史筑田 博隆
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2026 年 42 巻 4 号 p. 502-506

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抄録

母指の腱性槌指は比較的稀であり,その治療成績に関する報告は少ない.小児例の腱性槌指の報告についてはさらに稀である.今回,小児の母指腱性槌指の2 例を経験し,腱縫縮による手術治療を行ったので報告する.症例1 は7 歳女児,症例2 は11 歳男児で,母指腱性槌指の診断にて全身麻酔下に腱縫縮術と鋼線によるIP 関節の仮固定を行なった.術後8 週で鋼線を抜去し,関節可動域訓練を開始した.症例1 で末節骨の骨端線閉鎖を認めたが,共に蟹江の評価基準は優であった.腱性槌指の治療法は装具による保存治療が原則であるものの,小児例の保存治療は外固定の常時装着が困難となることも予想されるため,手術治療も選択肢の一つとなると考えられた.

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