日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
骨性マレット指に対する微小スクリュー固定法の治療経験
藤巻 亮二関 広幸西山 雄一郎小久保 哲郎三尾 健介鈴木 禎寿
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2026 年 42 巻 4 号 p. 514-518

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抄録

本研究では当院における骨性マレット指に対する微小スクリュー固定法の成績を調査し,その問題点を中心に考察した.本法にて手術した41 例42 指を対象とした.骨片に十分な大きさのあるもの(2mm≦骨片の背側長)を本法の手術適応とし,さらに初期転位が比較的大きいもの(2.5mm<骨片間のgap)は手術適応から除外した.調査項目は1.骨癒合,2.蟹江の機能評価,3.抜釘の有無,4.経過中の骨片の転位,5.中枢骨片の骨吸収の5 項目とした.骨癒合は41 指で得られた.蟹江の機能評価では優29 指,良5 指,可6 指,不可2 指であった.抜釘は21 指に行った.骨片の転位は3 指に認め,いずれも骨片の術前転位が大きい症例であった.中枢骨片の骨吸収は10 指に認めた.適応を限定した骨性マレット指に対する微小スクリュー固定法の成績はおおむね良好であったが,骨片の転位や骨吸収を認めた症例があることから,適応や手術手技について今後も検討が必要と考えられる.

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