2026 年 42 巻 4 号 p. 531-533
尺骨茎状突起骨折に対する手術法として,キルシュナー鋼線(K-wire)と軟鋼線を用いたTension band wiring(TBW)法が一般的であるが,経過中の鋼線の皮下への突出や,固定の緩みなどが問題であった.今回AI-ピンシングル1.0 を用いたTBW 法を行い,治療成績をK-wire を用いたTBW 法と比較検討した.AI-ピンシングル1.0 を用いた症例群は,K-wire を用いた症例群と同等の骨癒合が得られ,術後の疼痛が少なく,関節可動域が改善する傾向がみられた.