2026 年 42 巻 6 号 p. 842-845
Hand Osteoarthritis(OA)における側副靭帯付着部の陥没変形について,高解像度CT(HR-CTe)を用いて検討した.健常例5 例,Hand OA 例14 例の示指から小指のDIP 関節44 関節,PIP 関節32 関節を対象とし,単純X 線写真およびHR-CTe 画像を整形外科医3 名で評価した.単純X 線写真では関節裂隙の狭小化および骨棘形成をOARSI stage に基づきGrade 0~3 で評価し,HR-CTe 画像では側副靭帯付着部の陥没変形の有無を評価した.関節裂隙の狭小化のGrade 0 では20%前後に陥没変形を認めた一方,Grade 1 以上では約半数に陥没変形を認めた.Cochran-Armitage 傾向検定では,関節裂隙の狭小化のGrade の進行に伴い,統計学的に有意に陥没変形の陽性率が増加した.健常例15 関節では2%のみに陥没変形を認めた.側副靭帯付着部の陥没変形は,Hand OA の発生と進行に関連する可能性が示唆された.