日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
浅腸骨回旋動脈穿通枝皮弁を用いた手部外傷再建
淺川 俊輔小川 健岩指 仁
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2026 年 42 巻 6 号 p. 899-904

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抄録

浅腸骨回旋動脈穿通枝皮弁(SCIP 皮弁)は,薄く伸展性のある皮膚を低侵襲で採取でき,整容面でも優れる穿通枝皮弁である.本研究では,手関節以遠の重度手部外傷に対してSCIP 皮弁を用いた急性期再建症例13 例15 皮弁を後ろ向きに検討した.血管茎長は平均38mm,皮弁動脈口径は平均1.0mm,皮弁静脈は浅腸骨回旋動脈(SCIA)伴走静脈が平均1.1mm,浅腸骨回旋静脈(SCIV)が平均1.9mm であった.3 例で血行障害を生じたが,全例生着を得た.SCIV を皮弁に含めた症例では鬱血を認めず,血行障害のリスク軽減に寄与すると考えられた.腸骨などの複数組織を付加したキメラ型皮弁の作成や,超薄皮弁の作成といった手法も可能であり,今後,重度外傷に対する応用の拡大が期待される.SCIP 皮弁は外傷急性期においても信頼性が高く,有用な再建手段となる.

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