日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
手根管症候群における錯感覚と異常感覚の術後経過の検討
中村 玲菜仲 拓磨芝崎 泰弘三品 茉琳稲葉 裕
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2026 年 42 巻 6 号 p. 905-909

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抄録

手根管症候群におけるしびれは多様な感覚異常を含むが,臨床現場では区別されることは少ない.本研究では,手根管症候群に対して直視下手根管解放術を施行した症例において,術後の錯感覚および異常感覚の変化を経時的に評価した.対象は,術前・術後6 か月時点で感覚評価および患者立脚型評価が可能であった25 例30 手であり,そのうち術後1 年まで観察可能であった18 例22 手については1 年後の評価も行った.感覚障害の評価として,問診による錯感覚および異常感覚の有無,異常感覚の強さ(Numerical Rating Scale:NRS),Semmes-Weinstein monofilament test(SW テスト),さらに患者立脚型評価を行った.その結果,異常感覚は術後6 か月時点で有意に改善を認め,錯感覚は術後1 年時点で有意に改善を認めた(p<0.05).異常感覚のNRS,SW テスト,患者立脚型評価も術後に有意な改善を認めた.錯感覚の改善は異常感覚に比して時間を要し,両者は別個に評価されるべき感覚障害であることが示唆された.

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