STEM教育研究 : 論文誌
Online ISSN : 2434-6438
音楽的な見方・考え方を育てるアカペラ教材の開発
―自己調整学習の視点からー
内田 有一角田 葵
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2022 年 4 巻 p. 13-20

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抄録
芸術的な見方・考え方が実社会の課題解決に適用できることが期待されている。音楽科に おける音楽的な見方・考え方は,音楽の表現や鑑賞において働くだけでなく,実社会の課題解決に働き,STEAM教育におけるArtの役割のひとつを担うと考えられる。音楽科における表現領域では,表現を創意工夫する際,音楽的な見方・考え方により,試行錯誤を通してどのように表現するかについて思いや意図をもつ。本研究ではICTを活用したアカペラ教材に着目した。アカペラによる歌唱の学習では,学習者が主体的に音楽に関わる能力を獲得することが実践的に明らかにされている。そこでアカペラの表現を試行錯誤して工夫する過程において自己調整を促す教材を開発した。学習者は1人1台の情報端末を用いて,クラウドにある合唱動画データにアクセスし,個別学習をおこなう。これにより学習の自己調整が行われ,学習者が表現の思いや意図を創出できるという仮説を設定し,質問紙調査により検証した。開発した教材は,思いや意図の創出と学習の自己調整に有効であることが明らかになった。
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© 2022 日本STEM教育学会
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