STEM教育研究 : 論文誌
Online ISSN : 2434-6438
4 巻
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 2022 年4 巻 p. 1-2
    発行日: 2022/05/16
    公開日: 2022/06/17
    ジャーナル フリー
  • ―野外学習におけるドローンの活用―
    荻原 彰, 前田 昌志, 森下 祐介, 宮岡 邦任
    2022 年4 巻 p. 3-11
    発行日: 2022/05/16
    公開日: 2022/06/17
    ジャーナル フリー
    野外学習においてドローンを利用することは,学習者の等身大の視点に,ドローン画像による上空からのリアルタイムの視点を加えることを可能にする.等身大の視点では見えなかったり,空間的配置がわかりにくいものでも,ドローンによる視点を加えることによって理解を促進する効果が期待できるのである.そこで筆者らは治水学習の一環として,ドローンを使用した野外学習教材の開発を試みた.三重県安濃川に残る伝統的な治水手法である越流堤と霞堤を対象とした野外学習においてドローンを使用し,ドローンからコントローラーに送信される画像を教師のフェイスブックに転送し,ポケットWi-Fiを通じて児童のiPadに配信し,それを教師が説明するという構成の教材である.評価は児童の理解度の自己評価,ドローンで学習したことに対する児童の評価,授業後の振り返りの分析により行った.その結果,ドローンを利用した野外学習教材は治水手法の理解を促す上で一定の効果があったと判断できる.
  • ―自己調整学習の視点からー
    内田 有一, 角田 葵
    2022 年4 巻 p. 13-20
    発行日: 2022/05/16
    公開日: 2022/06/17
    ジャーナル フリー
    芸術的な見方・考え方が実社会の課題解決に適用できることが期待されている。音楽科に おける音楽的な見方・考え方は,音楽の表現や鑑賞において働くだけでなく,実社会の課題解決に働き,STEAM教育におけるArtの役割のひとつを担うと考えられる。音楽科における表現領域では,表現を創意工夫する際,音楽的な見方・考え方により,試行錯誤を通してどのように表現するかについて思いや意図をもつ。本研究ではICTを活用したアカペラ教材に着目した。アカペラによる歌唱の学習では,学習者が主体的に音楽に関わる能力を獲得することが実践的に明らかにされている。そこでアカペラの表現を試行錯誤して工夫する過程において自己調整を促す教材を開発した。学習者は1人1台の情報端末を用いて,クラウドにある合唱動画データにアクセスし,個別学習をおこなう。これにより学習の自己調整が行われ,学習者が表現の思いや意図を創出できるという仮説を設定し,質問紙調査により検証した。開発した教材は,思いや意図の創出と学習の自己調整に有効であることが明らかになった。
  • 五関 俊太郎, 後藤 勝洋, 松浦 執
    2022 年4 巻 p. 21-30
    発行日: 2022/05/16
    公開日: 2022/06/17
    ジャーナル フリー
    現代社会ではイノベーターの視点が求められており,学校教育においてもその人材の育成が注目される。イノベーションを創出する人材の育成にはデザイン思考とイノベイティブ・マインドセットの涵養が重要とされる。本研究では,第6学年理科「電気の活用」の展開として,センサーを用いたプログラミングを含む回路づくりを行い,デザイン思考の「Double Diamond」モデルをベースとしたものづくり活動を実践した。児童の討論記録と作品の分析から,Double Diamondモデルをベースとした指導計画の下で,多様なアイデアの創出が見られた。また,イノベイティブ・マインドセットに関する質問紙調査から,「理科の学習への意欲」「課題解決への粘り強さ」「コミュニケーションへの姿勢」「変革志向」「社会への参画」の5因子が抽出された。さらにこれらの因子が,本ものづくり実践の実施前後で顕著に向上することが見られた。
  • -­富栄養化に着目して-
    石本 石本, 羽根 聡一朗, 平澤 慶太, 吉田 翼
    2022 年4 巻 p. 31-35
    発行日: 2022/05/16
    公開日: 2022/06/17
    ジャーナル フリー
    現在、水質汚染を測定する指標として窒素・リン等の各種イオン濃度及びCOD値が指標となる。教育現場では簡易的にこれらの値を測定する方法としてパックテスト試験がよく用いられるが、目視で色の濃さを判定するため正確な値が判定しにくい。今回は、高校という限られた設備の中でより正確な濃度を決定するためにパックテストと分光光度計を併用した新たな測定方法を開発し、有効性を確認した。
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