獣医臨床皮膚科
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症例報告
1家庭飼育兎全例が感染した兎梅毒の発生例
斉藤 久美子長谷川 篤彦
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2004 年 10 巻 2 号 p. 47-50

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抄録
一家庭の飼育兎全例(親子計6頭)に兎梅毒が認められた。雄は交尾の約1ヵ月後に,雌は約2.5ヵ月後(出産後1.5ヵ月)に皮膚病変を呈した。4頭の子兎は生後2.5から3ヵ月のうちに発症した。したがって,本症と診断した時点で交尾歴がある場合には,その相手兎や子兎が発症する可能性がある。本症既応のある兎を繁殖に用いないように指導する必要があると思われた。
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© 2004 日本獣医皮膚科学会
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