獣医臨床皮膚科
Online ISSN : 1881-2236
Print ISSN : 1347-6416
ISSN-L : 1347-6416
原著
犬アトピー性皮膚炎における痒み管理を目的としたペントキシフィリン:37例の犬を用いたオープン臨床研究
Danny W. ScottWilliam H. Miller, Jr.
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 13 巻 1 号 p. 5-11

詳細
抄録
慢性犬アトピー性皮膚炎(CAD)37例に,ペントキシフィリン(PTX)25 mg/kg,12時間毎を食事と共に少なくとも4週間経口投与した。16例(43%)が奏功し,PTX単独治療(7例,19%),アレルゲン特異的免疫療法を併用したPTX(5例,13.5%),経口グルココルチコイド製剤を併用したPTX(4例,10.5%),追跡期間は5ヵ月から2.5年であった。PTXによる副作用は少ない:1例で投薬拒否,1例で下痢がみられた。PTXはCADの多くの犬における非ステロイド止痒薬として有用であることが明らかにされた。
著者関連情報
© 2007 日本獣医皮膚科学会
次の記事
feedback
Top