抄録
1.3歳齢,雌のボーダー・コリーに,2カ月前より始まった鼻背面および眼瞼における紅斑,ならびに進行性の過角化と白斑が認められた。鼻背面の病理組織学的検査では境界部皮膚炎を認めた。紅斑は酢酸トコフェロールの内服および吉草酸ベタメサゾンの外用後2週間で改善したものの,鼻背面に‘敷石状’の外観を失った円板状皮疹を認めたとともに,やがて白毛が全身へ拡大した。眼科検査によりぶどう膜炎は認められなかった。血清抗核抗体は陰性であった。以上より,自験例を白斑様の白毛症および円板状皮疹を合併した症例と考えた。