日本野生動物医学会誌
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症例報告
アスペルギルス症を併発したアルダブラゾウガメ(Geochelone gigantea)の非定型抗酸菌症の1例
森本 委利宮下 実
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1997 年 2 巻 1 号 p. 67-71

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抄録
1994年10月, 当園で検疫中の若齢アルダブラゾウガメ(雌)1頭が死亡した。病理学的ならびに細菌学的検査の結果, 当該動物の死因は, Aspergillus fumigatus感染を伴った非定型抗酸菌Mycobacterium nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染によることが判明した。感染はまず抗酸菌に始まり, それによる衰弱後, アスペルギルス感染に至ったと病変から推察された。しかし抗酸菌の感染時期は推定できなかった。本症例は, アルダブラゾウガメにおけるM.nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染の最初の報告である。
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© 1997 日本野生動物医学会
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