日本野生動物医学会誌
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特集論文
研究する動物園15:特集論文の趣旨説明
川瀬 啓祐
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2024 年 29 巻 2 号 p. 25

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抄録
自由集会「研究する動物園15」は2023年9月23日(土),第29回日本野生動物医学会大会(鹿児島大学)で開催された。「研究する動物園」はこれまで14回にわたり,動物園や水族館自身が取組んできた研究や,動物園・水族館の動物を対象に研究をおこなってきた研究者の方々の研究に焦点をあて,それらの研究内容をご紹介してきた。今回の「研究する動物園15」では,霊長類の臨床・研究に精通している先生方に,これまでの取組みについてご紹介頂いた。
 本特集は,各演者がその講演内容をまとめたものである。本特集が,動物園・水族館,および霊長類の飼育施設における臨床・研究活動の参考となり,今後の霊長類の臨床・研究活動がより活発化することを願う。なお,特集論文の題名と執筆者は下記のとおりである。
1.「霊長類における性ホルモンおよびGnRHコントロールによる繁殖・闘争抑制の取り組み」
  對馬隆介(宇部市ときわ動物園)
2.「すべては飼育下コモンマーモセットのQOL 向上のために-現場での気づきと悩みと願望を突き詰める-」
  三輪美樹(京都大学ヒト行動進化研究センター)
3.「サル類臨床あれこれ~サルの病気と向き合って間もなく20年,それでもまだまだ悩んでいます~」
  兼子明久(京都大学ヒト行動進化研究センター)
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© 2024 日本野生動物医学会
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