全文検索には既にいくつかの方式が使われているが,ここではパーソナルコンピュータのような比較的小規模な計算機でも十分実用になる方式を考案した。検索の対象となるテキスト中の同一の文字の出現が順にポインターでチェーンの形に繋がれた構造をあらかじめ作っておき,検索要求語の中でテキスト中の最も出現頻度の小さい文字についてポインターをたどりながら探索を行ってゆく方法である。必要な記憶容量はテキスト領域とその各文字に対応するポインター領域で,通常テキスト文字数の4-6倍となる。速度は1つの文字の平均出現回数のアクセス時間にほぼ等しくなる。