1999 年 49 巻 2 号 p. 83-87
情報技術の進展に伴い, インターネットやイントラネットの情報ネットワーク環境が普及し, 企業図書館は大きな転換期を迎えている。欧米の企業図書館では, ナレッジマネジメントや顧客学習マーケティング等の枠組みで, 既に改革が着手されている。野村総合研究所においても, 昨年ナレッジマネジメント推進室を設置してから, 図書館機能の抜本的な改革に着手している。本稿の目的は, その改革の経過を一部の成果としてまとめ, 試論として企業図書館におけるガバナンスとりレーションシップ・マーケティングを提示することである。