1999 年 49 巻 4 号 p. 171-176
三多摩レファレンス探検隊の活動を例に, 現場に役立つ実際的なレファレンス研鑚の意義と方法を明らかにした。次に, 公共図書館のレファレンス・サービス現況のもとで, 実践的レファレンス技能の向上のためには, 集団による事例検討方式(調査プロセス比較法)が有効であることを論証した。また,そのための基本技術である, (1)レファレンス記録(メモ)の取り方の実際, (2)それを蓄積し共有化したツールの運用法, (3)レファレンス事例集の効用についても論及した。