2002 年 52 巻 8 号 p. 402-409
本稿ではXMLの基礎として,まずXMLの構造やその記述の仕方について述べる。XMLはタグを使用して,XMLデータの記述内容を要素や属性によって表現する。XMLはSGMLという規格から,Webでの使用,処理パフォーマンスの向上,整形式や名前空間への対応といった点で改善が計られている。XMLは汎用的なデータ記述言語であるとはいえ,その記述内容を規定するスキーマの存在が必要である。スキーマを記述するためのスキーマ言語として,DTDとXML Schemaの2つを取り上げ,両者の特徴及び比較した結果について述べる。