2006 年 56 巻 6 号 p. 257-260
インターネットの進展とオンラインジャーナルの広がりは,学術情報分野においても電子コンテンツ著作権保護としてDRM(Digital Rights Management,デジタル著作権管理)を普及させた。学術情報分野でのDRMのほとんどは,PDFの著作権保護ソフトという形で普及している。オンラインジャーナルでは,PDFはReprintバージョンとも呼ばれるが,DRMはReprintと電子ドキュメントデリバリーサービスの分野で使用されている。一方でDRMの普及は,利用者に対して一定の負荷を必要とするため,DRMの実装を疑問視する意見も生じている。著作権保護と利用者の利便性を考慮したデジタル著作権管理が望まれる。