2008 年 58 巻 8 号 p. 389-393
現在,膨大な数のWebページが日々作成され,更新されている。一方,それに伴って消えるWeb情報資源の存在が問題となっている。そのため,様々な国の図書館が中心となり,Web情報資源を収集し保存するWebアーカイブの構築と運用に取り組んでいる。2003年より,Webアーカイブに取り組む組織が協調してInternational Internet Preservation Consortium (IIPC)を作り,共通の規格とツールの研究開発を行っている。本稿では,先進各国のWebアーカイブの現状について,IIPCを中心とした視点から解説する。