2008 年 58 巻 8 号 p. 401-407
韓国には情報やドキュメンテーションを重視する社会的土壌があり,システム指向ではなく情報・ドキュメンテーション指向の情報システムが構築される傾向にある。同国では,自国に関するWeb情報資源を統合的に検索できるよう,国家知識ポータルというWebサイトが構築されており,また,これを保存・利用するために,Webアーカイビングが行われている。後者は,法律に基づく"デジタル資料納本制度"によって強力に推進されようとしている。前者については比較的問題は少ないが,後者については社会的問題など,解決すべき問題が残っている。