小学校現場において情報リテラシーとほぼ同様の概念で使われている用語に,情報活用能力,情報活用スキルがある。これらを習得・活用する場は,主に情報教育,図書館教育であるが,これらは,各教科等の学習における問題解決学習や探究的な学習の中に組み込まれていることが多い。そこで,本稿では,実践事例を紹介しながら,情報リテラシー教育を推進するための視点を整理した。その結果,情報リテラシー教育が行われるためには教科や学年を超えた教員間の連携が必要であり,このような連携が生まれると,教科横断的な視点である授業デザインや探究の過程が教員間の話題になることがわかった。