2018 年 68 巻 10 号 p. 495-499
神奈川県行政資料アーカイブは,県が作成した行政資料のうち電子ファイルの形で作成されたものを永続的に公開するものだ。収録数が順調に増えているのは従来の紙媒体の収集制度を援用していることが大きい。検索サイトからも検索可能で,直接その行政資料にアクセスできる。収録されたものの中には既に担当部署のWebサイトから削除されたものもあるが,遡及データの提出も増えており,このアーカイブの真価が発揮されつつある。今後,更に遡及分が増加し,また単発の広報物等も増加すればより多くの県の情報を伝達できるようになる。一方,元の行政資料を作成する時点での著作権処理が必要になる場合の,自治体内部への広報活動も重要になる。