2018 年 68 巻 11 号 p. 542-547
図書館ウェブサービスでは,ウェブスケールディスカバリーに代表される「検索システム」における「ディスカバラビリティ」と,「検索システム」の一部としてふるまう図書館ウェブサイトにおける「ファインダビリティ」の両者を向上させる必要がある。このためのデザインでは,データとUIのふたつの要素からのアプローチが必要である。佛教大学図書館における事例を基に考えると,図書館における理想的な「検索システム」とは,ウェブスケールディスカバリーと図書館ウェブサイトを組み合わせた,「見かけ」のインスティチューションスケールに最適化されたウェブサービスであると考えられる。