2018 年 68 巻 9 号 p. 462-466
神戸大学附属図書館デジタル版新聞記事文庫は,神戸大学経済経営研究所の所蔵する明治末~1970年の新聞記事切抜帳コレクション約3,200冊のうち,戦後までの記事約38万件の画像と本文テキストを対象に電子化公開を進めるデジタルアーカイブである。2000年のサービス開始以来コンテンツの公開を続け,現在約30万件を公開する。本稿では,新聞記事文庫の成り立ちとその独自の価値を再確認するとともに,デジタル版新聞記事文庫の利用傾向を,Google Analyticsでのアクセスログ調査や二次利用の具体例から分析する。最後に,今後のさらなる活用に向けた課題を述べる。