情報の科学と技術
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特集:進化する検索技術
音響指紋技術とデジタルメディアコンテンツ流通への適用事例
川西 隆仁
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2019 年 69 巻 5 号 p. 189-193

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抄録

音響指紋技術とは,音響信号に対して,それが既知の音響信号の一部と同一かどうか,を判定する技術である。音響指紋は音響信号固有の特徴であり,音響指紋データベースと照合することによってどの音響信号のどの部分かを特定することができる。音響指紋による照合は,周辺雑音やマイク・スピーカー特性の変化等に頑健であることが要求され,また大量の楽曲データベースからもリアルタイムに検索できる高速性が必要である。本記事では,音楽の権利処理や違法投稿動画の検知などのデジタルメディアコンテンツ管理での音響指紋技術の適用事例を幅広く紹介し,音響指紋技術の1つであるロバストメディア探索技術を解説する。

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