2020 年 70 巻 8 号 p. 413-418
大量のデータは,ただデータとして存在しているだけでは有効活用できない。データ可視化の価値について考察した。価値は人が感じるものである。そこでデータ可視化を発信者と受信者によるコミュニケーションの媒介と捉え,そのあり方を考察した。代表的なワークフローを選出し,発信者主体のものと受信者主体のもので二分し,概観した上で,そこから浮かび上がるニーズとコミュニケーションのあり方を考察した。データ可視化は人間社会において,人が人に何かを伝えたり,誰かの課題を解決することをサポートしたりと,今後も重要な役割を担うことは間違いない。