情報の科学と技術
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特集:海外学術出版社の研究支援サービスの変化
出版から情報分析へ:Scopusがもたらした変化
高橋 昭治
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 71 巻 9 号 p. 398-403

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抄録

エルゼビアは140年以上の歴史を持つ世界最大の学術出版社であるが,近年は情報分析企業の性格を強めてきている。その変化のきっかけは,2004年の抄録・引用文献データベースScopusの発表であった。当初Scopusは研究者と図書館員のための文献検索ツールとして設計されたが,高精度の著者・所属機関プロファイルの実装により,研究力分析のためにも使用されるようになった。本稿では,研究力分析ツールSciValをはじめとする製品・技術面での進展,研究評価者などへの利用者の拡大,そして今後期待される研究支援のデジタル・トランスフォーメーションへの貢献の展望について解説する。

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