近年AI技術が大きく進歩しており,知財業務で注目を集めているIPランドスケープでの活用に期待も大きい。IPランドスケープはその重要要素である情報分析(3つのプロセス,1.情報を集める,2.項目ごとに分ける,3.状況を理解する)に加え,4.提案する,というプロセスが加わる。これらの各プロセスにおいて,AI活用による正確性や効率向上への期待も大きく,本稿では,IPランドスケープに取り組んでいる立場から,それぞれのプロセスについて筆者の考え方を述べるとともに,AIに対してどのような機能向上が求められているのかを担当者の視点から述べている。