情報の科学と技術
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特集:大学の財源多様化の課題と実践
オープン・アクセス推進のための転換契約などのコンソーシアム契約の課題と展望
小泉 周
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2025 年 75 巻 4 号 p. 146-152

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抄録

現在,世界規模でオープン・アクセス(OA)の推進が進む中,学術出版のビジネスモデルは「出版モデル」が主体となりつつある。この状況において,一定規模の大学群がコンソーシアムを形成し,スケールメリットを活かして出版社と転換契約をはじめとするコンソーシアム契約を締結することは,経済的にも合理的な選択であるといえる。しかし,実際には,異なるステイクホルダー間でOAの目的や意義は異なっており,それぞれに様々な課題を抱えている。本稿では「国」「大学」「研究者」「出版社」といったステイクホルダーが抱える課題を整理し,これまでの転換契約の取り組みを振り返りながら,今後のあるべき姿について展望する。

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