論文ID: 2024-015
来る資源循環型社会に向けて,プラスチックを扱う化学メーカーが新たに獲得できるビジネスの機会を検討するために,公開資料調査及び特許調査を実施した。
その結果から多くのプラスチック素材が使われている繊維,すなわち衣料品のリサイクル,特に複合素材のリサイクルシステム確立が大きな課題であると特定した。また,経済/技術の両面において有望なリサイクル方法は発展途上であることも分かった。
これら課題に対し,リサイクルではなくアップサイクルという観点から化学メーカーが保有する配合技術,商流,販路を活用することで,資源循環型社会に向けたビジネス展開の可能性があると考えた。