日本地すべり学会誌
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論文
地すべりの断面形状と安定解析c′-tanφ′図の関係
陳 伝勝宜保 清一中村 真也木村 匠
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2009 年 46 巻 1 号 p. 27-34

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抄録
 モデル地すべりを用いて, 地すべり斜長 (L) , 地すべり層厚 (D cos α ) , 斜面勾配 (α ) および地下水位とc′-tan φ′図および地すべり推力の変化の関係を明らかにするとともに, すべり面平均強度定数 (cave , φ′ave ) の変動についても分析を行った。
 L, D cos α , α および地下水位のc′-tan φ′図に及ぼす影響をc′-tan φ′線のc′軸切片, tan φ′軸切片および傾き (β ) の変化より捉えた。c′-tan φ′図に及ぼすLの影響は小さいこと, D cos α の影響はc′とβ に顕著に現れ, tan φ′に対して小さいこと, α の影響はc′とtan φ′に顕著に現れ, β には変化が認められないことが定量的に示され, すべり面位置の確定の重要性がより明確に示された。地下水の影響は, tan φ′軸切片の増大として現れることが明らかになった。
 地下水面およびすべり面の位置のすべり面平均強度定数 (cave , φ′ave ) に及ぼす影響についての検討から, 地下水位の1mの違いはLが小さく, α が急で, 地下水位の高い地すべりにおいてφ′ave に大きく影響した。また, すべり推力へ及ぼす影響の検討から, すべり面の位置の1mの違いは, LおよびD cos α が小さい地すべりにおいて大きく影響し, 推力の変化率が15%にも達する可能性があることが分かった。
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© 2009 公益社団法人 日本地すべり学会
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