抄録
地震による地すべりの発生危険度を評価するため, 既存地すべり地形を対象にロジスティック回帰分析を行った。この分析では, 中越地震で地すべりが多発した範囲の既存地すべり地形と地震による地すべりデータを用いて, ロジスティック回帰モデルを構築し, 標高偏差と地すべり地形の縁辺侵食率が, 地震による地すべりの発生に最も影響していることを明らかにした。また, 構築したモデルを用いて, 中越地震による地すべりの一部と岩手・宮城内陸地震による地すべりの各発生を予測した結果, その精度はROC解析によればAUC (予測能) が0.8以上で, モデルの有効性が確認された。