日本地すべり学会誌
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技術報告
新潟県上越市, 雁平地すべりの継続的な活動と開析過程
井上 穣奈良間 千之王 純祥龍田 栄次
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2025 年 62 巻 1 号 p. 1-11

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抄録

 本研究では, 現在も活動が確認されている新潟県上越市の雁平地すべりIII-Dブロック (全長800m) において, 高頻度のUAV空撮画像, 衛星データ (光学衛星・SAR衛星), GNSS測量によって, 近年の地すべりの変位特性と地表面形態の変化を調べた。その結果, III-Dブロックは2010年頃より継続的に活動しており, 冬期の変位速度は夏期よりも大きいことがわかった。また, 森林倒壊やガリー・水流のある谷の発達などから地すべりの開析過程をステージ分類した。

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© 2025 公益社団法人 日本地すべり学会
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