2024 年 32 巻 1 号 p. 53-65
本研究は,危機時のマネジメント・コントロールを明らかにすることを研究課題とする.そのために,オムロン株式会社に対してインタビュー調査を行い,新型コロナウイルス感染症禍において結果コントロールと文化コントロールが目的整合性を確保するためにどのように運用されたのかについての事例を議論した.新型コロナウイルス感染症禍という不確実性の急激に高まった環境では,結果コントロールは平時と運用が変わること,目的整合性の確保には,文化コントロールが中心で結果コントロールがサポートすることが明らかとなった.本研究は,危機時におけるマネジメント・コントロールに対する理解を深めることに貢献する.