日本経営診断学会論集
Online ISSN : 1882-4544
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人口移動を考慮した税の配分に関する一考察
小島 貢利田村 隆善
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2017 年 17 巻 p. 94-99

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抄録
日本国内における,首都圏とその他の地域の税収の格差は広がっている。地方は乏しい税収のなかで,高齢者の増加による介護等の支出が増える一方で,多額の医療,教育費等を注ぎこみ,恵まれた自然環境で,健やかに育て上げた優秀な人材まで首都圏に奪われ,人口減少と税収不足のため,消滅可能性自治体が発生する危機にさえ陥っている。現在の地方自治体の税収構造は,住民が居住している,あるいは,企業が所在する自治体へ税金が入る構造になっており,良質な労働力を供給した,過去に居住した自治体等に関して,直接的に税収が配分されることはない。本研究では,過去に居住した自治体にも相応の税収が入る,人口移動を考慮した,税収の配分モデルを提案し,地域間のバランスのとれた,日本全体の持続的な発展に関して検討する。
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© 2017 日本経営診断学会
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